３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の作業場で、ザーサイをかめに詰める従業員。（資陽＝新華社配信）

　 【新華社資陽９月１４日】中國の特産品であるザーサイを日本で広く販売し、近年は伝統製法を守って自ら中國で生産を展開している日本企業がある。１９２０年に創業した食品メーカーの桃屋だ。桃屋（四川）食品の呉浩（ご?こう）総経理によると、桃屋が６８年に日本市場で発売した「味付ザーサイ」は５０年以上にわたるロングセラーとなり、ザーサイが日本で広まるきっかけとなった。

　 桃屋はもともと、風干ししてかめで熟成させた伝統的なザーサイを原料に製品を生産していた。だが２０００年以降、伝統的な加工法をやめ、塩漬けしただけの製品をつくるサプライヤーが増加。原料供給を確保するため、同社は１９年７月１０日、ザーサイの代表的産地である四川省資陽市に桃屋（四川）食品を設立し、同省の伝統製法による原料の自社生産を始めた。

　 同市雁江區にある同社の生産ラインでは、従業員がそれぞれの持ち場で作業に専念し、日本市場で販売されるザーサイの生産が整然と進んでいる。

３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の生産ラインで、作業に専念する従業員。（資陽＝新華社配信）

　 伝統製法では、原料となる新鮮な青菜頭（ちんさいとう）を選別して串刺しにし、棚につるして風干しした後、棚から下ろして洗い、塩漬けにする。３回塩漬けしたザーサイに香辛料を混ぜて陶器製のかめに詰め、１年以上の自然発酵を経てようやく、完成品である瓶詰めのザーサイの中身が完成する。

　 伝統的なかめ詰めザーサイの生産は軌道に乗り、２３年に日本に輸出したザーサイは２３１トンに上った。今後は中國市場を積極的に開拓し、中國人の好みに合わせた新製品の研究開発と生産に乗り出すという。（記者／張海磊）

３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の工場に並んだ、塩漬けされたザーサイの詰まった陶器製のかめ。（資陽＝新華社配信）

３日、桃屋（四川）食品が四川省資陽市雁江區中和鎮で買い付けたザーサイの原料の青菜頭。（資陽＝新華社配信）

３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の生産ラインで瓶詰めされたザーサイの完成品。（資陽＝新華社配信）

３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の敷地に風干しされた、ザーサイの原料の青菜頭。（資陽＝新華社配信）

３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の敷地に風干しされた、ザーサイの原料の青菜頭。（資陽＝新華社配信）

３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の敷地に風干しされた、ザーサイの原料の青菜頭。（資陽＝新華社配信）

３日、四川省資陽市雁江區にある桃屋（四川）食品の生産ラインで、原料を選別する従業員。（資陽＝新華社配信）