スリランカのガレウェラ町に敷設された水路の一部。（８月９日撮影、ガレウェラ＝新華社記者／伍岳）

   【新華社コロンボ９月１３日】スリランカ中部ガレウェラ町を流れる川では８月の炎天下で水量が減り、現れた小さな淺瀬をシラサギ數十羽が行き來していた。一方、付近にある幅４メートル余り、深さ２メートル余りの水路では豊かな水が流れ、農地に引き込まれていた。

   同國は乾季に一部地域で発生する深刻な水不足を解決するため、南西部の水資源を中部?北部?東部に引き込むマハウェリ水安全投資計畫を制定。中部に設けられた長さ１７キロの水路は計畫の重要な一部で、中國の建設大手、中國建築集団が建設を請け負い、今年５月に主要部分が完成した。水路は同町と周辺の１０村を潤し、約４００ヘクタールの農地に水を引き込むことができる。

   スリランカのガレウェラ町に敷設された水路。（８月９日撮影、ガレウェラ＝新華社記者／伍岳）

   ６０歳近い同町アルトウェウォ村の村民、クラセカラさんは、これまで乾季が來ると深井戸の水でかんがいするしかなかったと振り返り、今は中國が建設した水路ができ、年に１度だった稲の収穫を２度に増やし、他の季節には野菜も栽培できる見込みが立ち、暮らしに希望が生まれたと語った。

   中國建築集団スリランカ分公司の責任者である劉兵全（りゅう?へいぜん）氏はプロジェクトについて、建設工事と社會的責任を密接に結び付け、現地に６００人分余りの雇用をもたらすとともに、「魯班工匠計畫」を実施して地元の技術者８０人以上を育成したと紹介した。

   スリランカのガレウェラ町を流れる川の、乾季に干上がった河床。（８月９日撮影、ガレウェラ＝新華社記者／伍岳）

   スリランカのガレウェラ町に敷設された水路で遊んだり洗濯をしたりする地元住民。（８月９日撮影、ガレウェラ＝新華社記者／伍岳）