【新華社ベルリン９月７日】ドイツ連邦銀行（中央銀行）のデータによると、ドイツの２０２４年上半期（１～６月）の対中直接投資は７３億ユーロ（１ユーロ＝約１５９円）だった。第１四半期（１～３月）は２５億ユーロに迫り、第２四半期（４～６月）は４８億ユーロにまで急増した。

   中國(guó)商務(wù)部は先ごろ、１～７月に全國(guó)で新たに設(shè)立された外資系企業(yè)は前年同期比１１?４％増の３萬(wàn)１６５４社だったほか、ドイツからの対中投資額が実行ベースで２６?４％増加したと発表した。

   遼寧省瀋陽(yáng)市で行われた華晨ＢＭＷ６００萬(wàn)臺(tái)目のラインオフ式。（５月８日撮影、瀋陽(yáng)＝新華社記者／潘昱竜）

   今年に入り、ドイツの多國(guó)籍企業(yè)が対中投資を拡大するとのニュースが続いている。３月には獨(dú)自動(dòng)車(chē)大手のメルセデス?ベンツとＢＭＷグループが北京市に合弁會(huì)社を設(shè)立し、２６年末までに中國(guó)で少なくとも千カ所の超急速充電ステーション、約７千基の急速充電器を設(shè)置することを計(jì)畫(huà)している。４月には獨(dú)自動(dòng)車(chē)大手のフォルクスワーゲン（ＶＷ）が、安徽省合肥市にある生産?イノベーションセンターの拡張に２５億ユーロを投じると発表した。５月には獨(dú)製薬?化學(xué)大手のバイエルが６億元（１元＝約２０円）の資金を投じ、江蘇省啓東市に新しいサプライセンターを建設(shè)すると明らかにした。

   ドイツのハノーバーで４月２２～２６日に開(kāi)かれた世界最大級(jí)の産業(yè)技術(shù)見(jiàn)本市「ハノーバーメッセ２０２４」に合わせ、中國(guó)における「ドイツ企業(yè)の街」として知られる江蘇省太倉(cāng)市は特別投資フォーラムを開(kāi)催し、ドイツ企業(yè)と総投資額３千萬(wàn)元を超える大型プロジェクト２件の契約を締結(jié)。中獨(dú)間の協(xié)力ルートをさらに広げ、互恵?ウィンウィン関係の発展に新たな原動(dòng)力をもたらした。

   北京國(guó)際モーターショーで、ＧクラスのクロスオーバーＳＵＶ（多目的スポーツ車(chē)）を紹介するドイツ自動(dòng)車(chē)大手メルセデス?ベンツグループのフベルトゥス?トロスカ取締役。（４月２５日撮影、北京＝新華社記者／才揚(yáng)）

   海外の有識(shí)者はドイツ企業(yè)が対中投資を持続的に拡大していることについて、中國(guó)という巨大市場(chǎng)への対応にとどまらず、中國(guó)の産業(yè)チェーンとビジネス環(huán)境の総合的な評(píng)価に対する信任票でもあるとの認(rèn)識(shí)を示した。ドイツ企業(yè)にとって、グローバルサプライチェーン（供給網(wǎng)）の不確実性というリスクを避け、中國(guó)市場(chǎng)での競(jìng)爭(zhēng)力を保ち、中國(guó)自動(dòng)車(chē)メーカーと共同でイノベーションを展開(kāi)することが対中投資を拡大する主因になっているとの見(jiàn)方を示した。

   イノベーション能力を評(píng)価した上で中國(guó)企業(yè)との提攜を模索するドイツ企業(yè)も多い。ＶＷやＢＭＷなどの自動(dòng)車(chē)メーカーは中國(guó)の研究開(kāi)発センターを拡張し、中國(guó)の自動(dòng)車(chē)メーカーと共同で新車(chē)開(kāi)発を行っている。中國(guó)に進(jìn)出するドイツ系企業(yè)で構(gòu)成される在中國(guó)ドイツ商工會(huì)議所が７月に発表した報(bào)告書(shū)によると、獨(dú)自動(dòng)車(chē)業(yè)界では、企業(yè)の７０％が中國(guó)の大學(xué)、サプライヤーまたは顧客と戦略的協(xié)力関係を結(jié)び、イノベーションを推進(jìn)している。

   中獨(dú)間の協(xié)力は化學(xué)、製造、自動(dòng)車(chē)などの伝統(tǒng)的な業(yè)界のほか、新エネルギー、新材料などの新興分野にも広がっている。同済大學(xué)ドイツ研究センターの鄭春栄（てい?しゅんえい）主任は、これらの新たな分野での投資はあまり大きな規(guī)模ではないが、両國(guó)に新たな協(xié)力のチャンスが存在していることを示していると指摘した。