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躍動する青銅器の傑作「銅奔馬」 中國甘粛省

新華社 | 2024-01-06 13:56:28

   甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2022年5月13日撮影、蘭州=新華社記者/陳斌)

   【新華社蘭州1月6日】中國甘粛省の甘粛省博物館に、躍動感あふれる疾走する馬をかたどった後漢時代の青銅器「銅奔馬」が展示され、同博物館の目玉となっている。1960年代に同省武威市の雷臺漢墓から出土したもので、高さは34?4センチ、長さは44?5センチ、重さは7?15キロ。83年には中國観光のシンボルマークに採用され、國寶級の文化財として親しまれている。

   「銅奔馬の設計のアイデアは時代を先取りし、鋳造工程も考え抜かれ、漢代の極めて高い科學技術レベルを反映している」。甘粛省博物館副館長を務める王琦(おう?き)研究員は「考古學的な研究価値が非常に高い」と強調する。

   例えば疾走する馬體のすべての力は、飛ぶ鳥を踏んで躍動する1本の足に集中している。その造型は現代力學のバランスの原理と完全に合致している。鋳造の工程や足の設計にも獨自の工夫が凝らされている。計器による計測データからは、まず胴體、尻尾、腳、鳥などのパーツが陶製の鋳型で別々に鋳造され、後で接合されたことが分かっている。腳には鉄の芯が埋め込まれ、強度の向上が図られている。右前腳のひづめの底にはさびた鉄芯を見ることができる。

   銅奔馬が出土した雷臺漢墓は、河西地域で発見された最大の後漢墓の一つ。墓の主を示す墓誌銘は出土していない。発見時すでに人為的に破壊され、資料が欠けていることから、被葬者の身元を特定するのは難しい。発見以來、盛んに研究されてきたにもかかわらず、銅奔馬をめぐる未解決の課題が多い理由の一つとなっている。

   雷臺漢墓の築造年代については、墓の內部の副葬品のほとんどが後漢時代の特徴を備えていたこと、後漢時代の文獻にのみ出てくる「左騎千人」という官名や「張掖県」という県名が馬體に刻まれた銘文に見られることから、後漢末期と推定されている。

   王氏は「現在も科學技術を駆使して銅奔馬の考古學研究を続けている。古代中國の青銅蕓術の中でも類いまれな傑作であり、今後もさらに多くの新たな発見が得られるだろう」と語った。

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館の前に飾られた銅奔馬を模した彫像。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館の展示ホールで銅奔馬を慎重に置く職員。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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銅奔馬の頭部の拡大寫真。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館が所蔵する銅奔馬。(2023年10月27日撮影、蘭州=新華社記者/王毓國)

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甘粛省博物館のショップで提供されている「銅奔馬コーヒー」。(2022年5月13日撮影、蘭州=新華社記者/陳斌)

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甘粛省博物館のショップにある銅奔馬をモチーフにしたかぶり物。(2022年5月13日撮影、蘭州=新華社記者/陳斌)

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