【新華社ウルムチ12月4日】中國甘粛省の蘭州と新疆ウイグル自治區の阿拉山口を結ぶ蘭新鉄道の同自治區ボルタラ?モンゴル自治州精河県-阿拉山口區間の複線化?電化工事が11月30日に完成した。これにより、同區間は既存の単線鉄道と合わせて複線鉄道となり、中國と歐州?中央アジアを結ぶ國際貨物列車「中歐?中亜班列」の貨物輸送能力が向上した。
11月30日、蘭新鉄道精河県-阿拉山口區間の複線化?電化工事完成後、精河駅を出発する初の貨物列車。(ウルムチ=新華社配信)
精河県-阿拉山口區間は蘭新鉄道の最西端で、同自治區の精河駅を起點に、精河県、博楽市、阿拉山口市を経由して、國家1類口岸(通関地)の阿拉山口駅に接続している。
中國と「一帯一路」共同建設國との貿易がますます盛んになる中、國際輸送の任務を擔う精河県-阿拉山口區間の単線鉄道の輸送能力はすでに限界に近づいていた。2022年11月、総延長70キロ、設計時速120キロの國鉄1級電化鉄道となる精河県-阿拉山口區間の複線化工事が始まった。
中國鉄路ウルムチ局集団ウルムチ鉄道建設指揮部の岳磊(がく?らい)指揮長によると、精河県-阿拉山口區間の複線化により、同區間の輸送能力は従來の1500萬トンから6千萬トンに拡大し、中歐?中亜班列の西ルートが一層円滑化されるという。(記者/郝玉)